目次
■ 弊社取扱のLANケーブル(Cat5e 単線 PoE対応)
項目 | 説明内容 |
---|---|
カテゴリ(Cat) | Cat5e(カテゴリー5e)は、最大1000Mbps(1Gbps)の通信速度と、100MHzの帯域幅を持つLANケーブル規格。一般的なネットワーク構築、防犯カメラ接続、インターネット回線に幅広く使用されている。 |
単線(Solid) | 1芯あたり1本の銅線で構成されたタイプ。 ⇒ ノイズ耐性に優れ、長距離(30〜90m程度)や壁内配線に最適。 ただし、繰り返しの曲げ・引っ張りには弱く、可動部には不向き。 |
PoE対応 | PoE(Power over Ethernet)とは、LANケーブル1本で「データ通信+電力供給」ができる技術。 Cat5e以降の規格は基本的にPoEに対応(ただし、品質や長さにより制限あり)。防犯カメラやIP電話などによく使われる。 |
■ 単線と撚り線(より線)の違い
項目 | 単線(Solid) | 撚り線(Stranded) |
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芯線構造 | 銅線1本 | 細い銅線を複数撚って1芯に |
特徴 | 電気抵抗が低く、長距離伝送に有利 | 柔軟性が高く、曲げやすい |
用途 | 建物内の固定配線向け | パッチケーブル、モバイル機器に最適 |
弱点 | 繰り返しの曲げに弱い | 長距離だと信号劣化しやすい |
PoE耐性 | 高い | やや低い(品質により異なる) |
■ LANケーブル使用時の注意点(特にPoE用途で)
① 長さに注意(最大100m)
- PoE対応でも、100mを超えると電力や信号が減衰し、カメラ映らない・電源入らないといったトラブルの原因になります。
- 推奨:80m以下で運用。長距離はPoE延長器・スイッチの併用を検討。
② 屈曲・圧迫・ねじれ禁止
- 単線は90度以上の急な曲げ厳禁。断線や信号劣化の原因になります。
- ドアや窓のすき間などには、すきまケーブル(フラットLAN)を別途利用する。
③ 端子の加工精度
- RJ45コネクタへの結線は**規格通りに配線(T568A/B)**しないと、通信不可やPoE供給不能に。
- 現場では圧着工具の品質やピン順ミスにも注意。
④ 電磁ノイズの回避
- 高電圧線や蛍光灯、モーターなどノイズ源と並列配線しない。
- 必要に応じてシールド付きケーブル(STP)やノイズフィルターを導入。
⑤ 防水処理(屋外設置時)
- 屋外カメラ接続時は、**コネクタ部分の防水処理(防水テープ・コーキングなど)**が必要。
- 雨水混入でショートや腐食→PoE供給不良を起こす恐れあり。
■ よくあるトラブル例と対策
トラブル | 原因 | 対策 |
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カメラ電源が入らない | ケーブルが長すぎ/断線 | 80m以下にし、PoE延長器を使用 |
映像が映らない | 端子不良/ピン配線ミス | 圧着工具を見直し、配線順チェック |
雨の日に接続不良 | 屋外接続部から浸水 | 防水ジャケット、防水テープ処理 |
■ 導入アドバイス(防犯カメラ用途の場合)
- Cat5e単線+屋内固定配線+PoEカメラの組合せは最もコストパフォーマンスが良く、一般的です。
- 施工性と安全性を両立させるには:
- 可動部は撚り線パッチケーブル
- 出入口はすきまケーブル
- 結線部はLAN中継コネクタ or パンチダウン方式も検討
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